新年早々、友人宅で見た映画は、誰もが知っている
Le Grand Blue (1988)
グランブルー、今じゃ20年以上も前の作品なのね。
私が初めて見たのは、当時大学生の頃だったので、あきらかに15年は前になるんだ。
その頃よく通っていた六本木WAVEでVideoを買った記憶が。。。
大好きな映画のひとつだった。
これを見ると海に行きたくなるという人が多いはずだけど、パスタが食べたくなるのは私だけ?w
ジャック・マイヨール役のジャン・マルク・バールが今見てもやっぱり男前。
そしてあの頃、ジャン・レノが今みたいに大物になるなんて思ってもいなかったし。
あの若かりし頃は、なんて素敵な映画なんて思っていたけど、今見るとちょっと現実的に女として怒りを感じるところもあったり。
男のロマンよね。
年明けのゆったりした時間に、ぴったりの映画でした。(ちょっと悲しい?)
そして、そのあと家に帰ってからどうしても見たくなった映画。
グランブルーの前の作品で、同じくLuc Bessonの
Subway (1984)
彼の作品はこれやグランブルーの頃が一番いいと思う。
Subwayも本当に久しぶりに見たけど、クリストファー・ランバードがいい。
でも、当時の私は、あのローラースケートで優雅に走り回るジャン・ユーグ・アングラードが大好きだった。
そして、花屋さん役で出てくるリシャール・ボーランジェもいい味だしてる。
もちろん、ジャン・レノもピッタピタの革パン履いて出てるよ。それにしても若かったなーみんな。
アングラードとボーランジェ、この二人を見ると思い出すのが
Jean-Jacques Beineix
この監督は、当時から私がとても大好きな監督。
瑞々しく、感受性が豊かで激しく優しい作品を作る監督だと思う。
大好きな作品が
Diva (1981)
Betty Blue(1986)
Divaの中で、ジュールとホーキンスが深夜から早朝にかけてパリ市内をデートするシーン。
あの蒼い時間が素敵すぎて、いつかあんな時間を過ごしてみたいと若かった私は淡い恋心を持ったりしたものだ。
そして、ベティーブルーでのゾルグ役のアングラードが本当に格好良かった!
無口で真摯、精神異常をきたしたベティーを優しく包む役が見事にはまって、最高だった。
今じゃアングラード、もう50代のおっさんになってるんだね。
もちろん、ベティー役のベアトリス・ダルが可愛くも激しい女性で、とても憧れた。
ちなみに原題の「37°2 le matin」の37°2とは、女性が最も妊娠しやすい体温らしいのですが。。。
え!微熱じゃない?大丈夫なの??
この2本は当時何回も見たけど、また久々に見てみたいな。
あと、監督つながりでやっぱり大好きだった(今も好きだけど)Carax監督の映画も久々に見てみたい。
Leos Caraxは大好きで大好きで、ユリイカやスタジオボイスなど何か雑誌等で彼の特集があったりすると必ず買っていたなぁ。
Boy meets Girl (1983)、汚れた血 (1986)、ポンヌフの恋人 (1991)が特にお気に入りだった。
Juliette Binocheがcuteで演技も素晴らしいのよ〜。
キェシロフス監督の「トリコロール」のビノシュもいい。
私が大学生だった10代後半から20歳頃のこの当時(もう約15年も前になるのね。。。)、この辺りの映画やヌーベルバーグ、実験映画にはまって、たくさんの映画を見ていた。
中野や東中野、吉祥寺や赤坂、渋谷などのものすっごい小さい映画館やマンションの一室みたいな映画館?に行ってレイトショーを見に行ったり、時には私一人だけがお客さんっていうこともあったなぁ。
なつかしい。
ゴダール、トリュフォー、ロメール、アランレネ、クロードルルーシュからジャンコクトーにルイマルまで、ホントあさるように見ていた。
でも実験映画系は、わけがわからなくて寝てしまったりもしていたことも多々。コクトーとか映画館で完全に寝てたしw
ゴダールも今思い出してみると、何の話しだったっけ?みたいは作品が多いのだが、確実に印象的な場面がたくさんあり、ある意味当時の私にはとっても刺激的だった。
Jean Seberg、Anna Karina、憧れたわ〜。こんなcuteな人に産まれてきたらどんな人生だったんだろうと妄想、空想してみたり。
特にアンナ!コケティッシュな佇み、謎めいた表情にやられたわ〜。
「裁かるるジャンヌ」を見てうるうるするアンナ、当時あまりの美しさに倒れそうになった。
この辺の映画の話しになると、長くなるのでちょっとやめておこう。。。
こうやって振り返ると、私、、、、、
暗かった?妄想癖あった?しかも、ちょっとレズビアン?
暗い映画多いよね。そして、女の子ばかり見ていたし。
今は昔に比べたら結構どんな映画も見るし、昔ほどこの監督の映画じゃないと!という凝り固まった考え方もなくなったかも。
好きな監督はいるけどね。
でも、あの時代のフランス映画は素晴らしいと私は思う。あの時代だからこそ取れた映画なんだと思う。
ふとこのブログを書いている今、あの頃の熱いものを思い出し、自分の中で忘れてしまっていた何かを思い出した気分。
年齢と共に、現実主義になってしまうのは確かにしょうがない。
確かにあの当時は学生で時間が余るほどあったというのもあるけど、忙しさに謀殺されてこういう大切なことを忘れていってるような気がする。
ということで、今年の目標
もっと熱い人生を!!!!
で、話しズレすぎたなぁ。。。。。
最後に、まったくジャンルは変わるけど、昨日見て良かった映画。
Benjamin Buttonの「数奇な人生」 (邦題だとこんなタイトルなんだ。。)
そして、懐かしの「ベスト・キッド」
海外だと、The Karate kidというタイトルなんだね。知らなかったし。
単純に勇気を与えてくれる最高の映画!今年も頑張ろーっと。
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